HANIWA後編
「猛暑列島、熱中症に厳重警戒を」なる見出しが踊っております。
無理は禁物ですね・・・
そんな中、日傘をさしている男性を見かけました。違和感ありません。
紫外線は男性にとっても大敵!メンズ日傘も有り・・考えます。
昨日に続き「HANIWA」。
Gewaltシリーズでその変遷をご紹介してまいりましたK.Fukuchi氏の現在の作品です。
K.Fukuchi氏によって平面化されたハニワがまるで生きているように描かれています。
キャンバスの代わりに鋼板という建築材に用いられる大量生産品が使用されています。
色やデザインはPOPに、そして一緒に描かれる様々な製品や動き・・・
Gewaltシリーズで大量生産される工業製品の表現をある種の「危機感」をもって描いてきた
同氏ですが、当時の死生観を表すとも言われる古墳時代のハニワ(イメージ)を
現代人に置きかえた上で、POPART的に表現した作品だと思います。
もしかしたら現代の人を表現する格好の対象がハニワだったのかもしれませんね。
さらに読み込むなら、Gewalt(暴力)との共存という現代社会の本質を痛烈に表現している
のかもしれません。
鑑賞する人に「アート」を無理に意識させることはありませんが、その製作の変遷を見ると
やはりGewaltが隠れている・・そんな作品だと思います。
長々と書きましたが、
「面白い!」「色がカラフルだね!」「なんでハニワなの?」
そんな見方でこれからの作品を楽しんでいただければと思います。
作品のサイズも様々ですが、気軽に壁に掛けて鑑賞できる大きさのものを
選んでご紹介するつもりです。
良い意味での古い物を現代的に表現するnagonaruのコンセプトに沿って、Fukuchi氏の
HANIWAシリーズを取り扱わせていただいておりますが、Gewaltからの作品を記事にする
過程で、作家の考え方の進化を目の当たりにした感じがあります。
真意は作家本人にしか分からないと思いますが・・・
現在もK.Fukuchi氏はHANIWAシリーズの製作を進められております。
今後なごなるとして取扱い可能な作品につきましては随時ご紹介していきたいと思っております。
また可能であればですが、色んなものへの展開も行っていければ・・等と考えております。
GewaltからHANIWAシリーズへ・・
K.Fukuchi氏の作品をご覧になって、説明が必要であれば
当ブログのアーカイブにてその深い意味を多少はご理解いただけるのではないかと思います。
なごなるの考える表現、久留米絣、男ノ子焼、ART-LINE、すべて分かり易いが、
技術に支えられ深い歴史や意味を持つ!
そんな作品をこれからも提案していきたいですね!
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