Gewalt-5
画家K.FUKUCHI氏について、作品の変遷をあくまで私の独断で綴っております。
ある一人のアーティストの作品の経緯を皆様にお伝えする絶好の機会だと考えています。
なぜ?その作品(作風)に辿り着いたのかということは非常に興味深いことではないで
しょうか?
Gewalt-4では白い線で描かれた無機質な対象とその静けさについて書いていますが、
今回ご紹介します作品においては次のような変化を感じることができるかもしれません。
無機的→有機的、静けさ→動き、そして色と線、及び素材の変化です。
これらはすべて関連性をもって同時に変化していると言えるかもしれません。
具体的に言えば工業製品から人物や自然へ、そしてその工業製品のもつ冷たく静かな
イメージは人物の動きや感情へ、そして金属の色は明るい色へと変化すると同時に、
鮮やかな色と形で構成された抽象的な立体作品も製作されました。
大きな変化に見えますが、いままでご紹介してきた作品を見ていただければ、
つながりがあることがお分かりいただけると思います。
それまで「工業製品」というフィルターを通して表現していたことが、
フィルターを通さずダイレクトに表現されたのかもしれません。
またまた勝手に書いてしまいましたが・・・作者自身がどう考えていたのか?
あえて聞かないことにしています!!
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